明治の冒険科学者たち―新天地・台湾にかけた夢 (新潮新書)



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明治の冒険科学者たち―新天地・台湾にかけた夢 (新潮新書)
明治の冒険科学者たち―新天地・台湾にかけた夢 (新潮新書)

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興味深い昔話

 著者は、台湾の原住民をテーマにした著書を多数出しているこの道のオーソリティー。「台湾革命」のような駄作(失敗作)もあるが、確たる歴史認識に裏打ちされた記述に揺らぎはない。その分、読者に対して独善的に感じるところもなくはないが、著者の原住民に対する姿勢はあくまでもやさしい。しかし台湾や原住民の話にそれほど興味を感じない読者にとって、彼の記述はやや重苦しく押し付けがましく感じるのではなかろうか。特にこの本は、過去に視点が止まったままになっているように感じるところも多く、トリビア的な知識の蓄積には役立ったが、今日に繋がる思考にはなかなか結びつかなかったのが残念だ。もっとも「だから日本の台湾統治はよかったんだ。台湾人よ、日本に感謝しろ。日本人よ、自信を持て」といった安っぽい結論になびかないところが、この著者のいいところでもあるのだけど。あと、タイトルと内容が今ひとつダイレクトに結びついていないのもマイナスポイント。おもしろいんだけど、なにかが物足りない、悩みに悩んで★三つ。いい本なんだけどなあ。
素晴らしいファクトでも。。

明治時代に海外に出て行った日本人の気概や冒険心にただただ感服。グローバル化といい、海外旅行に行く現代の日本人より、よほど国際化していると感じました。このようなうずもれた冒険家を丹念に調べられた著者の努力は素晴らしいと思いました。しかし、本の端々に、最初の植民地というような、過去を否定的にとらえる思考が見え隠れしていて少々鼻につきました。率直に、冒険者を称える、称えないとしても勇気と努力を評価するという姿勢にならないのでしょうか? そこが残念で星マイナス1です。 
タイトルにちょっと違和感

まず、タイトル。この本の主題はあくまで台湾なんで、ちょっとちぐはぐな感じがする。
サブには「台湾」とあるけれど……。

内容は面白い。日本が始めて獲得した新領土に、どれだけロマンを掻き立てられていたかが、本書に登場する無名の(少なくとも、私は知らなかった)3人の男から、痛いほど伝わってくる。
思い入れたっぷりの文章も、この時代の雰囲気をうまく伝えていると思う。



新潮社
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