知られざる東台湾―湾生が綴るもう一つの台湾史



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郷土史の温かさ

全編に「地域史」に見られるような著者の故郷への愛情がこもっているのが感じらます。

植民地経営は住民の福祉の為に行われるのではなく、本国への富の移転を目的に行われるものですが、欧米諸国と違い、本国自体近代化に狂奔する日本によって「文明開化」と「神国日本」と「富国強兵」をごちゃ混ぜにしたモモタロウさんのノリで東台湾の開発も進められたのでしょう。

「言語がまちまちなので、思想までちゃらんぽらんだ。」といわれることもある様ですが、そうした東台湾の「ユルさ」加減はなかなか心地良さそうです。原住民、台湾人、客家、中国人、日本人と、ひょっとするとこちらの方が満州よりも「五族協和の楽天地」ではないでしょうか。



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