住宅道楽―自分の家は自分で建てる (講談社選書メチエ)



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住宅道楽―自分の家は自分で建てる (講談社選書メチエ)
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知的セルフビルド

早稲田大学教授です。10年前の本です。
もっと知を投げ捨てた芸術家肌の人かと持っていましたが、さすがに教授だけあって論理派でした。

消費社会における多くの住宅が、人間の幸福に資していないのではないかという疑問、逆に自由を奪い疎外感を増している原因の一つなのではないか。この原因を住宅価格の異常な高価格に求めています。ローンにからめとられる大衆。
そして、そうした消費されるイメージが先行する商品としての住宅が年間100万戸も供給され、現実が記号化され、内だけを興味の対象とする現代の病理についても言及しています。
さらに、TV・自動車・携帯電話の普及が空間を消し、個別性を消し、人間交流の希薄さを増大させ、殺伐とした社会を作っているのではないかという指摘。

そこから自由になるための知的セルフビルド。つまり、部材価格や手間賃、構造についてもっと知り、自由の表現である住宅設計(製図ではない)を志すべきだという主張になっているようです。

どうやってどういう物を買うかだけにしか興味の無い人=現代消費生活に疑問の無い人には、無用の本でしょう。
そうではなく、自分で考え、手間を惜しまず行動し、結果責任を負える人間にとっては、貴重な示唆に富む本だとおもいます。
ハウツー本ですらない

安易なハウツー本は卑しくていやだが、著者の哲学を長々聞かされるほうがたまったものではない。私は家を発注するに際して、どういう点に気をつけるべきか、専門家に何を尋ね、何を確かめるべきかという切実な必要があってこの本を買った。全く何の役にもたたなかった。読んでおもしろいわけでもない。



講談社
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